皆さま、藍花急行電鉄をご存じでしょうか? 藍花急行電鉄は、8月1日に2周年を迎えたと同時に大型アップデートを迎えました。 今回のアップデートにて、めでたく全線開業!
今までよりも格段に楽しくなった藍花急行電鉄(以下、”藍急“)の何が変わったか、今回から何回かに分けて細かく解説していくので、ぜひプレイする際の参考にしてください!

NocturnalityEevee(NEV)です。 Roblox9年目の人畜無害な一般プレイヤーしてます。
最近は主に藍急で開発者として働かせていただきながら、経験を積んでいます。
Luauに悪戦苦闘しながら、新米Scripterとして奮闘中。
1. 雁崎線、待望の実装!

今回のアップデートで何よりの目玉要素と言って良いのが、雁崎線の実装です。 これを以て、めでたく藍急の全線が開業しました!
雁崎線は、宮野市駅を起点とし、車両基地を併設している雁崎市駅を経由した後に鳴鶴寺駅へと至る路線です。 雁崎市駅までは複線、末端は単線として敷設されています。 宮野市の連絡線を通じて、藍急本線白島方面と相互の直通運転が可能であり、主役は何と言っても秦戸, 白島への通勤を担う4両編成の通勤急行! なお、全線4両対応であり、6両編成の客扱いは不可。くれぐれもお気をつけて…
さて、この雁崎線、1942年の敷設当初は”松原線“と呼ばれ、南松原までの短い路線でした。その後、1955年に鳴鶴寺までの延伸を果たし、改めて”雁崎線“と呼称されるようになりました。そのために、南松原を境に路線の性格がガラッと変わる、という特色があります。 特に単線区間は本格的な山越え路線!峠を降りて行く上り方面においては、30パーミルを超える過酷な坂が電車を前へ前へと押し下げて行きます。

雁崎線宮野市駅周辺の様子。高架上には藍急本線の車両が見える。
雁崎線とは何ぞや?
それでは、路線の解説をしましょう。
宮野市駅から出発した線路は、後述の宮野駅高架化によって、緩いカーブを描きながら従来の線へ合流する形へ敷き直されています。この曲線は、高架上の電車が良く映るため、撮影地としてもってこい。
そのすぐ奥には宮野西口駅が位置しています。1面2線の島式ホームを備えた、こじんまりとした駅です。
そこから先はしばらく平坦。次の久下丘駅はカーブ駅にも関わらず、島式ホームが非常に狭いユニークな形状。駅舎もこぢんまりとしており、とてもコンパクト。
久下丘駅からは比較的線形が良いものの、次の南松原駅手前には急カーブが。そのため、手前には制限65という、それなりの速度制限があります。 古びた駅舎を持つ南松原駅は、両端を急カーブに挟まれており、いわゆる”エキセン“での撮影が非常に適しています。 特に上りホームの手前にはお手洗いへ通じる通路があり、下り坂のカーブを綺麗に画角へ納められる理想的な配置。 他にも構内踏切や行灯式の接近標など、どこか懐かしい雰囲気を感じられる、ノスタルジックな駅です。

南松原駅 上り方面のホームからは、列車が急カーブを駆け降りる姿が撮影できる。
さて、ここまで平坦だった路線は、南松原を境に性格を変えます。
お手並み拝見とでも言うかのように、南松原駅を出てすぐのカーブから35パーミルの上り坂が始まります。 ちなみに35パーミルは2度に相当します。動力伝達を鋼鉄に頼っている粘着式鉄道は25パーミルを超えると補助機関車の出番が始まると言いますから、通勤路線としてはかなり過酷。 この丘陵を前に、旧式の抵抗制御を積んだ1500系列は基本的に雁崎線を出禁になっているという噂も。
丘を掘り分けた鉄軌の上を力強く進んでいった先には、何ともモダンな駅が。一段と大きな駅舎を持ち、近代的な造りをしているこの駅の名は”月見ヶ丘“。

カッコイイ!!!
丘の途中に位置する月見ヶ丘駅は、地表よりも線路が低く、地面を掘り分けて敷設している”掘割駅“という分類の構造です。プラットフォームの頭上を道路が横切っており、駅前は都会のような見た目。 駅構内も”月見ヶ丘”の名に負けない、おしゃれなデザインを持っています。…それにしてもカッコイイなぁ。
それはさておき、月見ヶ丘駅のプラットフォームには、近年の駅らしく、ホーム柵が設置されています。駅の前後を坂に挟まれているので、制動にご注意を! …なんでホームドアじゃないのかって? 金無ンだワ…
月見ヶ丘駅を出ると、前方に山々が見え始めてきます。なにやら不穏な雰囲気…
峠へ差し掛かる手前に、小規模な車両基地が整備されています。ここは雁崎市車両所。佐田に並ぶ、藍急の一大拠点です。車両所が併設されている雁崎市駅は、双方向へ折り返し可能な設備を持つ1、雁崎線の一大拠点駅です。
現在、雁崎市駅は改築工事中。本来であれば大規模な駅ナカ施設を備える橋上駅舎は封鎖されており、代わりに仮設のプレハブ駅舎と連絡通路が下りホームの端に整備されています。
ところで、この駅には、ある設備が設けられています。 Robloxの規約上、”絶対に何がとは言えない“のですが、この設備は運行上の拠点となる駅には付き物。案外、Robloxの鉄道Placeでは珍しいのでは?

なにやら健康に悪そうな雰囲気。後ろにはアント(車両入換の牽引車)も見える
ここからが本番!単線区間
この駅から雁崎線は単線になり、峠も一層過酷に。加えて、川に沿って線路が左右にうねるので、制限45の区間まで存在します。
30パーミルのどぎつい坂を上りながら、これまた急な曲線を曲がると、急に駅が現れます。遠くからは稜線に隠れてしまうので、近くまで寄らないと駅の存在を認知できないのですね。正に初見殺し。 神辺山駅は、山道がある以外には周囲に何もない、ちっぽけな駅です。入り口にはエレベータがなく、ひたすら階段を上る必要があり、さらに自動改札すら設置されていません。 駅舎はいかにも古臭い見た目。木造の小さな建物に、これまた木の板に彫られた”神辺山”の駅名標が旅情をそそります。 ホームの端はカーブがかかっており、また、川に掛かっているので足元が透けて見えます。駅を出てすぐにトンネルがあるため、上下どちらから来ても停止位置に合わせづらい、性格の悪い駅です(笑)

駅のすぐ手前にトンネルがあるので、上り方面を運転する際はくれぐれもご注意を…
このトンネルは勾配も無く、長い直線が続いているので、非常に速度を出しやすい区間ではありますが、神辺山駅手前からの制限65が引き続き掛かっています。くれぐれも速度超過しないように…
トンネルを抜けると、開けた場所に出ます。開放感が良いですね!
終点である鳴鶴寺駅は、1面2線のこぢんまりとした乗り場を有しています。1番線の隣には2両対応の旧ホームがありますが、入口が柵で封鎖されています。 主に1番線が乗降に用いられており、既に1番線が埋まっている場合のみ、2番線が用いられる仕様になっています。


これにて雁崎線全線完乗!しかし、百聞は一見に如かず!ぜひ、この解説を度々思い出しながら、雁崎線を運転してみてください!
あとがき
Vol.01は以上となります。次回のVol.02は、今回少しだけ言及した”宮野市周辺の新ルート”や、新しくなった白島駅舎等をご紹介いたします!ぜひご期待ください!
- 現状、Place上では鳴鶴寺方面に折り返すことができない。 ↩︎